更新：tihmstar氏は、このツールは完璧に動作しており、今日も複数回使用して成功したと述べています。しかしながら、一部のユーザーはツール使用時にTSSサーバーエラーが発生しています。
2日前の33c3コンベンションでPrometheusがリリースされた直後、tihmstarの署名なしiOSファームウェアへのアップグレードおよびダウングレードツールは既に問題を抱えているようです。本日AppleのTSSサーバーにいくつかの変更が加えられたことを受け（変更の経緯はまだ調査中）、このツールは現在機能しなくなっています。
最初に解消すべき誤解は、AppleがTSSサーバーを完全にオフラインにしたというものです。これは多くの場所で繰り返されていますが、事実ではありません。サーバーは明らかにまだ稼働しており、iTunesを使ってデバイスの復元やアップグレードを試みればそれが証明できます。もしTSSサーバーが本当にダウンしていたら、iTunesでの復元は完了しないはずです。
とはいえ、サーバーにいくつかの変更が加えられたようです。サーバーに接続しようとするとエラーが返され、Prometheusは現時点では処理を続行できません。これは、復元プロセスにおいて、現在署名済みのSEPとベースバンドセクションに依存しているためです。保存済みのBLOBを使用することで、残りのプロセスでは署名を回避できますが、TSSサーバーがSEPとベースバンドの署名を承認できない場合、ツールは失敗します。
一部の人々によって広まっている2つ目の噂は、サーバーがオンラインに戻ったらAppleがすべてのファームウェアに一時的に署名するだろうというものです。これは文字通り不可能ではありませんが、ほぼ間違いなく誤りです。第一に、既に述べたようにサーバーが完全にダウンしているわけではないこと、そして第二に、たとえダウンしていたとしても、Appleが強制的に署名を強制されるとは考えにくいからです。この考えは、他の何よりも希望に駆られているように思われます。特にデバイスのアップグレードやダウングレードの判断においては、この考えに少しでも頼るべきではありません。
Tihmstar氏は、Appleがどのような変更を加えたかについてはまだコメントしておらず、サーバーはシャットダウンしていないとのみ述べています。彼は現在ハンブルクで開催されている33c3コンベンションに参加しているため、数日間は問題を調査できない可能性がありますが、私はこの問題は回避できると慎重ながらも楽観視しています。
現時点で言えることは、サーバー側で何かが変更され、Prometheusが以前と同じように動作しなくなったということだけです。しかし、これが彼のツールのリリースに伴う署名リクエストの検証の改善によるものなのか、それとも単なる偶然のメンテナンスなのかは、確かなことは分かりません。もし何らかのパッチが適用されたのであれば、それが回避策になるのか、それとも彼の手法が根本的に不可能になったのかは、tihmstar氏だけが明らかにできるでしょう。
現時点では、次の常識的な慣行を適用する必要があります。
- Prometheusを使ってデバイスを復元しようとしないでください。復元に失敗し、可能性は低いですがiOS 10.2へのアップグレードを強制される可能性があります。
- 再度署名されるという口コミの約束に基づいて、他の署名されていないファームウェアに復元しようとしないでください。これは愚かな行為です。
- Prometheusがもう二度と動作しないと思って怒って保存したBLOBを削除したり、iOS 10.2にアップグレードするなど、性急な行動をとったりしないでください。しばらく辛抱強く待って、ツールが再び動作するかどうかを確認してください。
Prometheusに関する最後のニュースは、TSSサーバーのトラブルとは関係ないものの、関連性のあるものです。tihmstar氏が、 TSSCheckerで保存したiPhone 7以降の.shsh2 blobに問題があることを確認したということです。繰り返しますが、慌てずに、保存済みのblobを削除しないでください。tihmstar氏は、これらのblobはPrometheusツールでは使用できないと主張していますが、別の手法を使えばまだ使える可能性があると述べています。また、彼はTSSCheckerを修正して、今後iPhone 7以降のblobを正しく保存できるようにできるとも述べていますので、アップデートにご注目ください。
TSSサーバーがリクエストを拒否したためにPrometheusの復元に失敗した経験はありますか？iPhone 7以降のBLOBデータは保存しましたか？ぜひ下記にご意見をお寄せください。それまでは、tihmstarからの対応をお待ちください。
