今月初め、カリフォルニア州の発明家リチャード・L・ディツィック氏が、iPhoneが自身の特許を侵害しているとしてAppleを提訴したとお伝えしました。そして今週、クパチーノを拠点とするAppleは、70歳の電気技師ディツィック氏に対する勝訴判決を得ました。
ブルームバーグは、アップルがディッツィック氏のいわゆる「スマートフォン特許」を侵害したとして無罪判決を受けたと報じている。ロサンゼルスの陪審は昨日、ディッツィック氏のダミー会社であるNetAirus Technologiesの主張を完全に棄却する評決を下した。
ブルームバーグはさらにこう伝えている。
「世界で最も価値のあるテクノロジー企業であるアップル社(AAPL)は、スマートフォンのアイデアを考案したと主張する70歳の電気技師の特許を侵害していないと連邦陪審によって認定された。」
ロサンゼルスの陪審は昨日、発明家リチャード・L・ディッツィク氏が所有するNetAirus Technologies LLCによる、Wi-Fiと携帯電話ネットワークの両方を介してコンピューター機能と無線通信機能を組み合わせたハンドヘルド機器に関する同社の特許をAppleのiPhoneが侵害しているという主張を却下した。
陪審員の決定は容易なものではなかった。評決に先立ち、女性6人と男性2人からなる陪審員団は意見が行き詰まり、3日間にわたる審議の間、全員一致の結論に達することができなかったという内容のメモを裁判官に繰り返し送っていた。
陪審員が昨日の朝、依然として意見が一致していないというメモを送った後、弁護士は多数決を受け入れることに同意し、陪審員を再び審議に戻しました。陪審員の過半数は、問題となっている特許に関する4つの質問すべてでAppleに賛成票を投じました。損害賠償の問題には至りませんでした。
Appleの主張は、問題の技術はDitzik氏が特許を申請した当時既に広く知られており、表面上は無効である特許の「ポスター」となっているというものでした。そして、自社の携帯型端末Newton MessagePadを先行技術として挙げました。
先月、アップルは、自社のモバイル機器に使用されている無線技術に関する2億4,800万ドルのロイヤルティ請求をめぐる裁判で、Wi-Lan社に勝利した。また先週は、2012年の勝訴判決に基づく損害賠償をめぐる再審で、サムスンからさらに2億9,000万ドルの損害賠償を勝ち取った。