同僚らを困惑させたと言われているアップルからの辞任後、アップルミュージックの元幹部でBeats 1ディレクターのイアン・ロジャーズ氏がパリに本社を置くフランスの高級品複合企業LVMHに加わったとRe/codeが火曜日に報じた。
これは、Apple自身が2014年7月に時計ブランドTAG Heuerのセールスディレクター、ホイヤー・パトリック・プルニオ氏を含む幹部をLVMHから引き抜いたことを考えると、特に興味深いことだ。
ロジャーズ氏はLVMHで最高デジタル責任者(CDO)としてデジタル事業を統括し、カリフォルニアを離れパリへ赴任します。LVMHのポートフォリオには、ルイ・ヴィトン、マーク・ジェイコブス、ブルガリといった象徴的なラグジュアリーブランドが名を連ねています。ドン・ペリニヨン・シャンパンからトーマス・ピンクのシャツまで、あらゆるブランドを手掛けています。
「LVMHでの職に就く前、ロジャーズ氏は人生のすべてをデジタル音楽業界で過ごしてきた。ビースティ・ボーイズのオンライン展開を支援したことから始め、しばらくYahoo Musicを運営し、2014年にAppleが同社を買収するまではBeats MusicのCEOを務めていた」と報道には記されている。
ロジャーズ氏はアップル在職中、Apple Musicの構築に貢献し、Beats 1 Radioの構築や、Beats 1のアンカー兼DJのゼイン・ロウ氏をBBCラジオ1から引き抜くことに尽力した。
ロジャーズ氏のLinkedInプロフィールによると、インディアナ州ゴーシェン生まれの同氏はアップル入社前、アーティストとファンの交流を支援する音楽サービススタートアップ、Topspinを経営していた。
アップルは先週メディアへの声明でロジャーズ氏の退任を認めたが、誰がロジャーズ氏の職務を引き継ぐかは明らかにしなかった。
出典: Re/code